どうも、Kたろうです。

前回の「お金(貨幣)」はなくなる? ①」では、お金は取り引きのための、非常に便利なツールであるという話をしました。

今回の②では、「そんな便利なツールが世の中からなくなってしまって、大丈夫なのか?」という話をします。なくなっちゃったら取り引きが滞って、まともな経済活動ができなくなり、人類は貧しくなっていくばかりじゃないでしょうか。

お金の流通量が減ると不景気になる?

実際、人類の歴史を振り返れば、経済発展にともなって、通貨量はどんどん増えているんですね。不況から脱するために金融当局が取る常套手段も、金融緩和をして、お金の流通量を増やすことです。まあ、それでうまくゆかず、あいかわらず不景気のままなんて話はいくらでもあるわけですが。


しかし、政府や中央銀行が金利を上げて、金融引き締めに動くと、世の中は「景気が悪くなる」「株価が下がる」と大騒ぎになります。

だからたしかに、これまでの地球のシステムから考えれば、お金が減ったり、なくなったりすれば、取り引きが滞り、経済が冷え込むことになります。みんなが貧乏になってしまいます。

たとえば、お金がない世界に、漁師さんと、歌手さんと、整体師さんの3人がいたとします。漁師さんは魚獲りが大好きで、また非常に得意です。歌手さんも歌を歌うのが大好きで、上手です。整体師さんももちろん腕利きの上に、患者の体の不調を整えることに情熱を燃やしています。

さて、歌手さんは最近、肩が凝ってしょうがないので、整体師さんのところへ行き、「私は歌を歌うのが得意なので、あなたのために歌を歌います。その代わりに肩凝りを治してください」と頼んだとします。でも、整体師さんが「僕は別に歌なんか聴きたくないから、あなたの肩凝りは治しません」と言ったら、歌手さんの肩は凝ったままですね。

その整体師さんが魚が食べたくなり、漁師さんのところへ行って、「あなたの体の不調を直してあげますから、魚をください」と言います。ところが漁師さんは「私は別に、元気でぴんぴんしているから、整体なんかしてもらわなくていいよ」と言ったため、整体師さんは魚を食べられません。

漁師さんは歌が大好きなので、歌手さんのところへ行って、「魚をあげますから、どうか歌を聴かせてください」と言います。けれども、歌手さんには「私、魚アレルギーなので、あなたのために歌を歌う必要はありません」と断られてしまいました。

これでは何の取り引きも行われないし、誰も満足しませんね。やはりお金はあったほうがいいということになるでしょう。歌手さんにお金があれば、代金を払って整体師さんに肩凝りを治してもらえますし、整体師さんは歌手さんから受け取ったお金で漁師さんから魚を買えますし、また漁師さんもお金を蓄えておけば、魚アレルギーの歌手さんの美しい歌声を聴くことができます。

だから、みんな、何か欲しいものを得るために、まずはお金儲けをしようとします。本業だけでうまくゆかなければ、掛け持ちでアルバイトをしたりしてお金を得ようとします。
それが今の世の中ですね。

発想を変えれば、お金はいらない?

でも、ここで発想を変えてみましょう(もう、お気づきの方も多いと思いますが)。

歌手さんが歌好きの漁師さんにすてきな歌声を聞かせてあげて、そのお礼に漁師さんが、魚を食べたがっている整体師さんに魚を渡して、そのお礼に整体師さんが、肩が凝っている歌手さんに整体をほどこしてあげればよいのではありませんか? そうすれば、お金などなくとも、3人とも満足するのでははないでしょうか? 

もちろん、これは単純に過ぎるモデルですので、「現実の世界では、こんなにうまくゆくわけがないだろ」と批判されると思います。

しかしここに、AI(人工知能)の進歩という要素を加えて考えてみるべきなのです。


それについてはまた、次回にお話したいと思います。

Kたろうでした。

投稿者

管理人 Kたろう

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