Kたろうです。ちょっと間があきました。

 今回は、なぜ、同じところで自殺が起きたり、事故が起きたりするかというお話をします。

 いつもいつも、人身事故が起きる場所ってありませんか?
 私が住んでいる地域でも、電車が止まったと思うと、ほとんどいつも同じ駅での人身事故(すなわち飛び込み自殺)が原因なのです。

 みずから命を絶つ人がいることはとても傷ましいことながら、世界の中では日本人の幸福感は非常に低く、自殺率も高いようです。とても残念ですが、近年の日本では、未成年者の自殺者数の増加も問題になっているようです。

 そのような状況ですから、とりわけ人口が多く、ストレスも多いとされる都市部では、しばしば自死の話を聞いても仕方がないと言えるのかもしれません。
 しかしながら、なぜ同じところで自死が繰り返されるのでしょうか?

地縛霊のせい?

 その原因として、「地縛霊のせいだ」と考える人もいます。例えば駅のホームとか、東尋坊や富士の樹海のような自殺の名所と呼ばれる場所には浮かばれない霊がいて、淋しくて仲間が欲しいせいなのか、通りかかる人にしがみついて、死の世界に引っ張り込むというのです。
 馬鹿馬鹿しい話に聞こえるかもしれませんが、しかし、これは昔からよく唱えられてきた説です。事故が多発する海とか山には浮かばれない霊がいるから、とりわけ暗くなる時分とか、お盆の時期には遊びに行ってはいけない、などと言われたものです。

 実際、自殺や事故で亡くなった人の幽霊が、その場でじっとしているということはあります。そういう幽霊さんは、自分が死んでいることにきちんと気づいておらず、何だかわからずに同じところをうろうろしてしまっていたりするのです。そばに通りかかった生きている人に声をかけても気づいてもらえず、淋しい思いをしていることもたしかにあります。
 でも、肉体のない幽霊が、生きている人にしがみついたり、線路に引きずり込んだりするなんてことができるでしょうか? これは無理のある考え方です。

残留思念が影響する

 実は、物や場所には情報が残るのです。たとえば強く感情を揺さぶられた人の記憶がそこに残るわけです。亡くなった人の魂はいわゆる霊界に旅立ってしまって、この地上からはいなくなっても、その人の生前の情報はそこに残っています。
 いや、生きている人も物や場所に情報を残します。「残留思念」なんて言ったりもしますが、たとえばあなたがずっと着ていた服には、あなたの情報、とりわけ何を体験し、感じ、考えたかが刻まれています。

 サイコメトリーってありますよね。サイキック能力のある人が、アメリカの警察やFBIの捜査に協力して、事件・事故の現場に残された物から、そこで何が起きたのか、誰が関わっていたのかを読み取ったりするやつです。サイコメトリーが得意な人(サイコメトラー)は、残留思念に明確にアクセスできるわけです。

 すなわち、繰り返し人身事故が起きる駅には、事故の記憶がこびりついています。飛び込み自殺をした人が死の直前に感じていた絶望感や怒り、悲しみがしっかりと残っているのです。亡くなった人の霊がまだそこにいるのか、あるいは「成仏」しているのかということと、思念が残留しているかどうかということには必ずしも関連はありません。

 こんなことを言うと、嫌な気分になる人もいるかもしれないし、また、私が死者のことを不真面目にとらえているように思う人もいるかもしれません。
 しかし、私は脅かしているわけでも、茶化しているわけでもありません。これまでの常識が通用しないことが次々と起き、人々の心が揺さぶられてしまいがちな時代にあって、非常に大事なことだと思うからお話しています。

残留思念との共鳴現象

 普段は、私たちはそのような残留思念の存在など、まるで感じずに電車に乗っていますね。それは、その思念の周波数と自分の周波数が合っていないからです。でも、学校や会社の人間関係で嫌なことがあったり、大失敗をしてしまって「自分は駄目な奴だ」と思って落ち込んでいたり、「あの人の態度は許せない」と怒っていたりすると、あなたの周波数と、電車や駅にこびりついた残留思念の周波数とが合ってしまいます。すると共鳴現象が起きて、嫌な気持ちが瞬時に強化されて、死ななければならないように思ってしまったりするのです。だから、「とても自殺するような人には思えなかった」というような人でも、突然、自死することがあります。

 実はこのメカニズムは、たとえば借り手が定着しない店舗などにも当てはまります。
 商店街などで、それほど悪くない場所にあるにもかかわらず、出店したお店がつぎつぎと失敗して撤退していく物件があります。これも、その店舗物件には経営に失敗した人々の記憶が染みついているのです。新しくお店がオープンしても、その経営者や店員たちが、ほんの少しでも思い通りにゆかないことがあって悩んだりすると、過去の失敗した人々の残留思念と共鳴しがちになります。そうするとどんどん後ろ向きな気持ちになり、やることなすことうまくいかないという状況に陥ってしまうわけです。

お祓いに効果はあるか?

 では、そのような残留思念の影響を受けないようにするにはどうすればよいでしょうか。しばしば人身事故が起こる駅でも、学校や職場に行くには利用しないわけにはいかないかもしれません。よく人が集まる場所に出店しようとすれば、失敗した人の残留思念がまったくない物件を見つけるのは難しいでしょう。

「お祓い」には効果はないでしょうか? ネガティブな記憶を祓うことができれば、その影響を受けることはなくなるはずです。
 結論から言えば、お祓いにはたしかに効果があります。私の知り合いに陰陽師さんがいるのですが、しばしば店舗物件のお祓いを依頼され、喜ばれているそうです。

 でも、お祓いにも限界があります。
 たとえば駅や電車は日々、不満や怒り、悲しみを抱えた人で溢れています。通勤通学中に多くの人がぼけっと、「会社に行きたくないな」「うちの部下は言うことを聞かなくて困ったものだ」「あの上司は給料泥棒だ」「混雑していてむかつく」「あの人たちの喋り声はうるさい」「もうあの夫とは離婚だ」「自分の居場所はどこにもない」「いじめられていて死にたい」などなど、ネガティブなことを考えています。つまり、思念を一度や二度祓ってみても、新たな重苦しい記憶が日々、どんどん刻まれていくわけです。

 ですから、いちばん有効なのは、あなた自身が落ち込まないでいることなのです。いつも、朗らかで、明るい気持ちでいるように心がけることです。周波数をずっと高くしておくことです。「自分自身をお祓いする」と言ってもいいかもしれません。それが最強な方法です。

否定的な感情を抱いていることを客観的に認める。

 そんなことができたら苦労しないよと思われるかもしれません。

 たしかにその通りなのですが、「落ち込まないでいる」ことより、落ち込んでしまったとき、「あ、自分はいま落ち込んでいるな」と冷静に、客観的にとらえられることが大事です。悲しんだり、怒ったりしている自分を、もう一人の自分が観察しているような感覚です。それにはまず、自分が落ち込んだ気分でいることをきちんと認めることです。

 悲しんだり、怒ったり、不安になったりなどの感情は抱いてはいけないものだと思って、実際にはそれらを抱いているのに否定したり、すぐに打ち消そうとする人がいます。また、ネガティブな感情を感じてしまったことにショックを受けてパニックに陥り、ますます暗闇に落ち込んでしまう人もいます。

 でも、すでにネガティブな感情を抱いてしまっているという事実を否定しても仕方がありません。その感情はそこにある、と認めることです。「ああ、落ち込んでしまったな」とか、「うちに押し込めて、ないことにしていた感情が表面化したな」とか。
 きちんと認めてしまえば、それに飲み込まれ、コントロールされることはありません。落ち着いて対処できるようになります。

 その上で、何か少しでも気分がよくなることをするのです。飴やキャラメルを口に入れるのでもいいし、好きな音楽を聴いてもいいし、いまでに見た、美しい自然の景色を思い浮かべてもよいです。仲のいい友だち(夫や妻でもいいんですが)にスマホでメッセージを送ってもよいでしょう。その場合のメッセージは、褒め言葉か感謝の言葉がおススメです。感謝ほど効果的な「お祓い」はありません。

 そんな簡単なことで、最悪の状態を脱することができます。そして一度「サイアク」を脱してしまえば、どんどん明るい気分に変えてゆくことができます。
 人間は本来、そのようにできているのです。

 今回もお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者

管理人 Kたろう

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